TANK来日公演!デヴィッド・リードマン(vo) インタビュー!

TANK デヴィッド・リードマン インタビュー:
(7月13日の東京公演初日の会場、SHINJUKU HOLIDAYにて)

―TANKが20年振りの来日公演を行うというタイミングで、あなた自身も本当に久しぶりの日本でのライブだと思うのですが、あなた自身は日本はいつ以来ですか?

David:俺が前に日本に来たのは20年前だ。PINK CREAM 69と共にね。初めての来日だったよ。’99年だ。えーと、場所は大阪と川崎だったかな?

―D.C.クーパーと一緒だった時ですか?

David:そうそう、俺達はD.C.クーパーと一緒に公演をやったんだ。グレイトだったよ。D.C.クーパーのバックバンドはPINK CREAM 69だったから。俺、抜きのPINK CREAM 69さ。基本的には、俺達が先にプレイして、その後にバンドだけ衣装を変えてD.C.クーパーがプレイしたんだよ。

―なるほど。TANKだけでなく、あなた自身も久しぶりの日本というわけですよね。それが20年前で・・・

David:20年も経った気がしないけどね。考えてみれば長い時間だけど。(笑)でも今ここ(日本)にいて、風景的には大きく変わったようには見えないよね。20年経ったってほどにはさ。皆、携帯とかスマホを持ってはいるけど、大きな変化って感じには俺には見えない。まだ(俺の知ってる)日本がそこにあるって感じさ。

―では一番訊きたい所なのですが、あなたが何故TANKに加入したのか、その経緯をおしえて頂けますか?

David:ああ、基本的にはギターのミック(タッカー)と出会ったのが最初だ。電話で話してからね。俺もミックもオランダに住んでいるからオランダで。そこで彼から“TANKってバンドがあるけど、将来一緒にやるのもいいかもしれないぞ”って言われてたんだよ。俺たちは1時的に一緒にバンドをやっていたんだけど・・・その後、彼が“デヴィッド、TANKで歌ってみるのはどうかな?将来的に。“って言ってきたんだ。丁度、ヴォーカリストだったZPサート(元DRAGONFORCE)が、あの有名なSKID ROWに行っちゃった後でね。で、言われたんだよ。”君にとっても悪い話じゃないと思うんだ。君には経歴があるし、知名度もあって。それはTANKにとってもグレイトだよ。“って。だから彼らの曲を聴いてみたんだ。実は俺はその時点でTANKを良く知らなかったんだよ。1曲くらいしか知らなかった。(笑)でもその後は起こった通りさ。うまくいったんだ。

―ミックとやったいたというバンドはレコーディングなどはしたんですか?

David:いや、そこまではいかなかった。あっという間の活動だったんだよ。

―活動拠点はオランダで?

David:オランダっていうか、正確にはベルギーだね。

―TANKの曲を全く知らなかった所から、リハーサルに備えて曲を覚えないといけない段階になって、彼らの曲をどう思いましたか?

David:そうだね、俺としては、本当に正直に言うんだけど、TANKはグレイトなレコードを幾つも作っていて、素晴らしい曲も揃ってる。俺が曲を聴いて覚え始めて、ドゥギー(ホワイト/ZPサートの前任シンガー)が歌っている曲もZPが歌っている曲も凄くいい曲だった。だけど、やはり彼らの古い曲が本当に気に入ったよ。アルジー・ワード時代のTANKの曲がね。全部の曲が好きだよ。

だけど古い曲が本当に気に入ったよ。Algy WardのTANKの曲は本当にいい。
Stormtrooperとか、全部の曲だよ。ライヴのセットリストに入れなきゃいけない曲ばかりさ。だから俺が入ってセットリストに古い曲を多く入れるようになっていった。TANKのファンだってそのあたりの曲が聴きたいだろ?

―ファンが絶対的にアルジーのヴォーカルで慣れ親しんでいる曲を歌うことに対して、あなたのアプローチを聞かせて下さい。

David:まず、アルジーは俺が歌うよりもっと低く歌うんだ。だから時には、パワーを出すのが難しいこともある。俺からすればキーが低すぎる箇所もあるから。それはたまに、だけど。でも全般的には、彼が歌っていた曲を歌うことは本当に楽しいことなんだ。彼は素晴らしいシンガーであり、ベースプレイヤーで、彼の書く歌詞も素晴らしいからね。まぁ元々歌っている、PINK CREAM 69の曲を歌うほうがちょっと楽かもだけど。(笑) 俺はタイプ的には(前任シンガーの)アンディ・デリス寄りのタイプだから。(笑)スタイルは違うけど、それはそれで楽しいんだ。

―あなたがTANKに持ち込んだものは、何だと思いますか?

David:古い曲をレコーディングし直そう、っていうのは俺のアイディアだったんだ。俺からメンバーに持ちかけたのさ。昔の曲は本当にグレイトだけど、音質はベストじゃない。’88年とかだから当然なんだけどね。いい音ではあるんだけど、パワーがないんだ。だからあの時代の曲を俺の声で再録したら、きっといいものができると思ったんだ。今回の『Re-Ignition』はまさに俺がTANKに持ち込んだものだと思うよ。フレッシュな生命をTANKに吹き込んだ、って思ってもらえると嬉しいよ。

―実際にTANKでツアーを回って来て、ファンの人達が自分を受け容れてくれている、という感覚はありますか?

David:ああ。そう思ってるよ。それでもファンからは時々“アルジー・ワードはどこだ?”って言われるし、それはしょうがないと思っている。時には「(オリジナル)ドラマーはどこだ?」とかね。(笑)でも今、現在で言えば、おおよそ受け容れられていると思うな。俺にとってはバンドの新メンバーとして受け容れられるっていうのは初めてのことじゃないし・・・PINK CREAM 69でも同じだったよ。最初は皆“アンディ(デリス)はどこだ?”“Andy Deris!Andy Deris!”って調子でさ。(笑)今はTANKでは何も問題ないって感じだね。ファンには俺のことも、俺ができるということも判ってくれたんだと思う。

―TANKにとっても新しいヴォーカリストを迎えるのは初めてではないわけですしね。

David:そうさ。ドゥギー(ホワイト)がいて、ZP(サート)がいて。彼らはオリジナルアルバムをレコーディングしてる。俺達もこれからオリジナルアルバムをレコーディングするけど、これまで築いた、この独特なスタイルをキープしないといけないわけだ。TANKスタイルをね。それが一番重要だよ。ファンはそれについて来てるんだから。

―では、あなたが一番好きなTANKのアルバムと一番好きな曲を教えてください。

David:そうだなー、俺の一番好きな曲は・・・たぶん「(He Fell In Love With A) Stormtrooper」か、「Echoes of the Distant Battle」かな。アルバムは1枚目の『Filth Hounds Of Hades』だね。でも他のアルバムでも好きな曲は沢山あるんだ。「(He Fell In Love With A) Stormtrooper」はライブで歌うのが凄く楽しい曲さ。ファンがクレイジーになるからね。ハハハ!

―「(He Fell In Love With A) Stormtrooper」」はキーが低めの曲ですよね?

David:ああ。でも最高の曲だよね。今回の再レコーディングで、よりモダンな曲になったのが「Walking Barefoot Over the Glass」だと思う。今の時代の曲っぽくなった。

―では、今回の『Re-Ignition』アルバムについては、あなた自身、客観的に聴いてみてどう思われますか?

David:アルバムの出来栄えにはすごくハッピーな気持ちさ。昨日(ライヴ前日の7月12日)ディスクユニオンでサイン会をやったんだけど、そこで流れてて、ちょっと距離を置いて聴くことができたのは良かったね。よりリスナーの立場で聴けたって感じさ。聴いててグレイトだと思ったよ。俺がやりたかったことがちゃんとできててさ。ヴォーカルパートをレコーディングするとき、俺は過去のアルバムを聴きこんでアルジーがアルバムでやってたことを真剣に分析したんだ。大事なことだからね。オリジナルがやってた以外の事は一切やらないってことがね。あと、オリジナルの曲と違う声で歌ってしまわないようにということも気を付けたよ。たまにやっちゃうんだ。(笑)ちょっと違うことをね。でもファンのために原曲の要素をキープしなきゃいけないと思ったよ。“アー、何てこった、全然違うじゃないか!”って言われないようにね。(笑)彼らの基本はオリジナルだからさ。でも俺は時々、今回の再レコーディングのやつも最高じゃないかと思うんだ。サウンド的には今までのサウンドよりも良いしね。ま、俺個人の意見だけど。(笑)そうそう、それでそのサイン会で『Re-Ignition』アルバムが流れてて、ちょっとファンみたいな気分になって聴いてたってこと。“ああー、いい音!俺、俺だよ!”ってね。(笑)

―Davidはとてもバンドにフィットしていると思うのでこのままTANKで続いてほしいと思っていますが、あなた自身は将来的にはどう考えていますか?

David:へへへへへへへ(爆笑)
それには大量の金がいるぜ。 がははははは!(爆笑)冗談だよ!まず、俺達は仲間なんだ。特に今はお互いを良く知り合った友達同士さ。この2、3ヶ月沢山旅をしてて、スウェーデンやオーストラリア、そして今は日本だ。とても上手く行ってるよ。お互いをよく理解できてるし。バンド内でも色々なアイディアも沢山でね。今はこれは長期の活動だって信じられるよ。でもバンド内では、フェアでいないといけないし、皆のために頑張らないといけないと思うんだ。全員がハッピーにならないといけないからね。

―TANKはツアーやライブを沢山やって忙しいバンドですが、今、PINK CREAM 69はどんな状態でしょうか?

David:彼らとは上手く行ってるよ。一緒に活動して長いしね。2月にはMonsters of Rock Cruiseでプレイしたんだ。マイアミからジャマイカまでね。グレイトだったよ。今月7月はロシアにも2日間行くんだ。すごくいいフェスティバルがあってね。バンドっていうのはたまには休息期間を取るから、活動していない時期もある。デニス・ワード(b)も忙しいから。でもこれからもアルバムを作ってツアーをしていくと思うよ。

―あなたはTANK、PINK CREAM 69以外にも色々なプロジェクトで歌っていらっしゃいますが、シンガーとして在籍バンドがありながら他の活動にも参加することをどう思っていらっしゃるんでしょうか。

David:俺は色んな人と仕事をするのが好きなんだ。そういうのが楽しいんだよ。もちろん、時には失敗もするさ。自分に合わないプロジェクトに参加しちゃったりね。(笑)だから上手く行かないバンドは抜けてきたし・・・今現在はTANK、PINK CREAM 69、そしていちばん頻繁に仕事してるのがPENDULUM OF FORTUNE かな。マイケル・シェンカーとやってたドラムのボードー・ショフと一緒にやってるバンドでね。そんな感じで掛け持ちで活動はしているけれど、それらが全部上手く行くことが重要だからさ。カレンダーと睨めっこして、“ああ、アレがあったか、ここはどうするかな。”なんて感じさ。(笑)ときにはやりくりが簡単じゃないこともあるけどね。でも違うことを色々やるのが楽しいんだ。

―あなたはシンガーとして、どんな人に影響を受けたか、そしてあなたの音楽的なルーツや音楽論を聞かせて頂けますか?

David:俺は’70年代の音楽の大ファンでね。まず、音楽を始めたときは、THE BEATLESにハマってた。あと、俺はLED ZEPPELINの大ファンで・・・それからTHE WHO、DEEP PURPLE・・・’70年代のサウンドは今でも俺にとってすごく大事なんだ。そして素晴らしいシンガーたち・・・ポール・ロジャースにデヴィッド・カヴァーデル!う~ん・・・(彼は神!という感じの表情!)楽器を学びだすと、上手い人を聴くことが重要になってくるだろ?ギタリスト、ドラマー、何でもさ。俺にとっては上手いシンガーの歌を聴くことがすごく重要だったんだ。ジャンルに関係なく聴くよ。例えばケイト・ブッシュなんかもね。それからチャカ・カーンとか・・・子供の頃、誰かが俺にチャカのアルバムをくれてね。その時は“何だこの音楽は!”って思ったけど、彼女の歌い方は素晴らしいよね。だから俺自身、素晴らしいシンガーの歌にはいつも影響されたいって思ってるんだ。

―何歳から歌っているんですか?

David:たしか12歳の頃に歌い出したと思う。

―それはバンドで?

David:いやいや、最初のバンドは俺が14歳の頃だよ。ギターを弾いてたんだ。THE BEATLESの曲を演ってね。

―では最後に日本のファンにメッセージをお願いします。

David:もちろん!今回の来日は20年振りで・・・20年は長すぎたけれど、すごく沢山の人が「いつ日本に戻ってくるの?」って気にしてくれていた。俺自身はまた日本に来られるとは思ってなかったから来日が決まって、ちょっと感傷的になったね。今ここ(東京)にいられることはアメイジングだし、思い切り楽しもうと思ってるよ。日本のファンにもたくさん会ってね。
We’re gonna Rock!!
Thank you very much!


インタビュー:ルビコン・ミュージック
翻訳:椎名 令
写真:Towy

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