2019年2月8日から10日まで開催された “Italian Melodic Fest 2019″にてLabyrinth,Trick or Treat、そして日本から参加のeleanor, Allegiance Reignと共に出演したElvenkingのメンバーとして2度目の来日を果たしたヴァイオリニストのファビオ・”レシアン”・ポロ。彼はよりフォーキーでトラディショナルな作風の新バンドSHADYGROVE(シェイディー・グローブ)の主要メンバーとして昨年1stアルバム『In The Heart Of Scarlet Wood』でデビューを果たした。今回、滞在中の彼のショート・インタビューをお届けします。
*昨年リリースされたSHADYGROVEの1stアルバム『In The Heart Of Scarlet Wood』の反響はいかがでしたか?
ファビオ:まず、このインタビューの場を設けてくれてありがとう! またこの日本でみんなに逢えて嬉しいよ。自分にとってはこれは二度目の来日だけど、SHADYGROVEを携えてやって来るのはこれが初めてだね。アルバムのリアクションにはとても嬉しく思っているよ。イタリアでも多くの人がコンサートに来てくれるし、それに声をかけてくれる様になった。自分のキャリアとしてもヘヴィメタルに携わってきたと思うし、実際そう云う印象を持たれている一方で、このSHADYGROVEは少し変わった、予想されているモノと違うサウンドだったと思う。きっとこの日本でも、ボクの事を知る人からすると同様のリアクションだったんじゃないかと思うよ。でも、それこそがボクにとっては嬉しい反応だったね。
*あなた自身、今回は二度目の来日ですが、あなたの日本の印象みたいなものはどのようなものでしょうか?
ファビオ:本当に素晴らしい場所だと思うのと同時に、イタリアやヨーロッパとはとても異なった場所であると思っています。それは町並みや雰囲気のみならず、宗教観や、文化的な人々等多くの場所で感じます。特に人に関しては、本当に優しく、また尊敬の念を以って接してくれるので本当に信じられないと思っています。
*日本人は時々、礼儀に過ぎると感じられる事がありますか?
ファビオ:そう言う感じでは無くて、そうだな、今はキミや周りにいる人は仕事モードだから、そういう風に思うけどね(笑)。礼儀正しいと言うよりは、自然にハッピーな気持ちにさせてくれる、と云った感じかな。
*SHADYGROVEの話に戻します。今後、SHADYGROVEとしてツアーやアルバム制作等、計画はありますか?
ファビオ:実は次のアルバムの曲は大体書きあがっていて、今年の夏あたりにはレコーディング入りしようと思っているんだ。そして今年の終わりにはリリースしたいかな。前作はとてもいいリアクションを得たので、より良いプロダクションへと前進を目指しつつ、より壮大なものにしようと考えているところさ。多くのゲストや友人の起用も考えているよ。まだ言えないけどね(笑)。
*振り返ると、1stアルバム『In the Heart of Wood』はどの様なアルバムでしたか?
ファビオ:よりリアルなフォークミュージックを追求したアルバムの様に思うね。牧歌的でダンサブルな、そうBLACKMORE’S NIGHTやケルト音楽からの影響を強く受けたサウンドだったと思う。一方で次の新作ではもっとこう、新たにヴァイキング的なホーンやパーカッション等の楽器に注目して、より勇壮で壮大なサウンドになっているかなと思う。同時に1stには無かった疾走感や、パワフルなリズムを加えながら、皆をより深くケルトの世界へ誘うサウンドになると思っている。例えばELVEITIEは本格的なケルティック音楽をプレイしているが、でもボク達はそれとは一味違ったサウンドを目指しているよ。
*リシー(ステファノーニ/Vo)は元気にしていますか?
ファビオ:あぁ、彼女はとてもいい友人だよ! ルビコンによろしくって言ってたよ!彼女は歌詞の作りに精通していると同時に、伝統文化や世界各国の宗教に関するエキスパートでもある。彼女は本当に頼りになるアーティストさ。いつかSHADYGROVEとして来日して、一緒にプレイしたいと思ってるよ。
*何もかも順調そうですね!
ファビオ:そうだね、リシーとも今は一緒に動いてるし、彼女もこのプロジェクトをとても好意的に捉えてくれていて、多くのアイディアを与えてくれるよ。まだ新作の作詞は行っていないけどこれから書いていくつもりで、前作の様なよりトラディショナルやケルティックなテーマになってくと思う。
*最後にメッセージをお願いします。
ファビオ:日本の皆さん、本当にボクは今こうして再び日本に来る事が出来て嬉しく思っています!
今日はこうしてSHADYGROVEを紹介させてもらう機会を得れて感謝しています。我々の様なケルティックなサウンドを創り出すバンドは本当にイタリアでは少ない一方で、確かに存在している事、そしてリアルなサウンドを追求している事をもっと知って欲しいと思っています。また日本に来たいと思っているし、コンサートをするのも大好きだ。是非一度聴いて欲しいと思います。きっと気に入ってくれると確信しています。また、日本で会いましょう!
2019年2月9日 名古屋にて。
SHADYGROVE: ファビオ・“レシアン”・ポロ(violin) 来日インタビュー!
2019/03/16